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光回線の速度は、各社とも「技術規格上の最大値」しか公表していません。実際に出る速度は建物・機器・時間帯で変わるとどの社も注記しているためです。そこでこの記事では、公表されている上限と、上限が下がる条件、IPv6 IPoEへの対応の3点だけで主要5社を並べます。数値は各社公式サイトの記載どおりで、いずれもベストエフォートです(2026年8月20日・21日確認)。
結論|比べられるのは「上限」と「下がる条件」の2つだけ
結論として、速度で事業者を選び分ける材料は多くありません。1ギガプランはどの社も下り最大1Gbps、10ギガプランはどの社も最大10Gbpsで、規格値が横並びだからです。差が出るのは次の2点です。
- 上限が下がる条件が公式に書かれているか(VDSL方式、集合住宅での200Mbps/100Mbps、端末1台あたりの上限など)
- IPv6 IPoEに標準で対応しているか、追加費用や機器が要るか
この2点で見ると、GMOとくとくBB光(GMO光アクセス)はv6プラスをオプション料0円で標準提供し、1ギガはWi-Fiルーターも0円レンタルです。速度の上限そのものは他社と同じでも、接続方式と機器の条件がそろっている分、追加費用なしで規格どおりの構成を組めます。
GMOとくとくBB光の料金を公式サイトで見る/口コミを見てみる
5社の規格上の最大速度を並べる
| サービス | 1ギガ相当 | 10ギガ | IPv6の扱い |
|---|---|---|---|
| GMOとくとくBB光 | 下り最大1Gbps | 最大10Gbps | v6プラスをオプション料0円で標準提供 |
| ドコモ光×GMOとくとくBB | 最大1Gbps | 上り下り最大10Gbps | v6プラス対応。10ギガは別途10ギガ対応ルーターが必要 |
| BIGLOBE光 | 最大1Gbps | 最大10Gbps | 1ギガは対応機器の利用で常時IPv6接続(IPoE)、10ギガは常時IPv6接続 |
| ソフトバンク光 | ギガスピード/スーパーハイスピードで最大1Gbps、ハイスピードは下り最大1Gbps | 最大10Gbps | ハイスピードはIPv6 IPoE+IPv4 |
| NURO光(現行プラン) | 2ギガ:下り最大2Gbps・上り最大1Gbps | 上下最大10Gbps | 公式サイトで確認 |
※すべて技術規格上の最大値(ベストエフォート)で、実際の速度は利用環境や混雑状況によって変わると各社が明記しています。当サイトは実測値やping値を掲載していません。公表されているのが規格値だけである以上、実測を示す根拠を持たないためです。ソフトバンク光は2026年12月1日から既存プランの月額が一律330円上がると公式に告知されています。またNURO光は2026年8月31日で現行プランの新規受付を終了し、9月1日から新プランに切り替わると告知されています。
NUROの「2Gbps」は数え方が違う
NURO光の速度表記には長い但し書きが付いています。公式の説明は「『2Gbps』という通信速度は、ネットワークから宅内終端装置へ提供する技術規格上の下りの最大速度です。お客さまが使用する個々の端末機器までの通信速度を示すものではありません」というものです。端末1台あたりの上限は別に書かれていて、有線接続(2.5GBASE-Tポート利用)時で概ね2Gbps、宅内終端装置の機種によっては1000BASE-T 1ポート利用時で概ね1Gbps、無線接続時で概ね2Gbpsとされています。10ギガも同じ構造で、端末1台あたりは有線10GBASE-Tで概ね10Gbps、無線は機種により4.8Gbpsまたは2.4Gbpsです。他社の「1Gbps」と並べるときは、どこからどこまでの速度なのかがずれている点に注意してください。
上限が下がる条件は公式に書かれている
各社とも、規格値が出ない場合の条件を注記しています。ここが実際の判断材料になります。
| 条件 | 公式の記載 |
|---|---|
| VDSL方式の建物 | GMO光アクセス「VDSL利用時等、一部最大1Gbpsの速度が出ない場合があります」 |
| 集合住宅 | BIGLOBE光「集合住宅においては、最大通信速度が最大200Mbpsまたは最大100Mbpsとなることがあります」 |
| 建物設備でタイプが決まる | ソフトバンク光はマンションの回線タイプが建物設備で決まる仕組み。タイプ別の最大速度一覧は公式ページ上では確認できませんでした |
| 10ギガの実効値 | フレッツ光(NTT西日本)「最大概ね10Gbpsでは通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は技術規格上の最大値より十数%程度低下します」 |
| 大元の設備側の区分 | フレッツ光(NTT東日本)はギガラインタイプが最大概ね1Gbps、ハイスピードタイプが受信最大概ね200Mbps・送信最大概ね100Mbps、クロスが最大概ね10Gbps |
この表から分かるのは、速度の上限を決めているのは事業者ではなく建物側の設備であることが多い、という点です。VDSL方式やLAN配線方式の集合住宅では、どの社に乗り換えても上限は変わらない可能性があります。建物の方式と速度の関係はマンションの光回線の比較で表にまとめました。10ギガに上げれば解決するとも限らず、10ギガは提供が市区町村単位に限られる地域があります。詳細は10ギガの料金比較で扱っています。
IPv6 IPoEは「対応しているか」より「何が要るか」
IPv6 IPoE(v6プラスなど)は、混雑しやすい従来のIPv4 PPPoEを経由せずに接続する方式です。5社とも対応していますが、必要なものが違います。
- GMO光アクセス:v6プラスをオプション料0円で標準提供。Wi-Fiルーターは1ギガが0円レンタル(3年以上の利用でプレゼント)、10ギガ対応は月390円
- ドコモ光×GMOとくとくBB:v6プラス対応。Wi-Fiルーターは通常330円/月のところ、タイプAでGMOを選ぶと月額0円。10ギガは別途10ギガ対応ルーターが必要で、西日本エリアはNTT西日本への申し込みが要ります
- BIGLOBE光:1ギガは対応機器の利用で常時IPv6接続(IPoE)、10ギガは常時IPv6接続。ただし10ギガは常時IPv6接続になる関係で、固定IPアドレスオプションや外部へのサーバー公開が利用できません
- ソフトバンク光:ハイスピードはIPv6 IPoE+IPv4という記載です
乗り換えのときにも注意点があります。BIGLOBEは「変更元事業者にてIPv6関連サービスが解約されない限り、BIGLOBE光にてIPv6接続のお手続きを進めることができません」と明記しており、前の事業者のIPv6オプションを事業者変更日より前に解約しておく必要があります。プロバイダ側で何が変わるかはプロバイダの比較にまとめています。
GMOとくとくBB光 公式サイトで接続方式を確認する無線と速度を比べるときの注意
ホームルーターやモバイル回線の規格値は、数字だけ見ると光回線より大きく出ます。ただし条件の書かれ方が違うので、同じ列に並べると誤読します。
| サービス | 規格上の最大速度 | 公式が明記している制限 |
|---|---|---|
| GMOとくとくBB ホームWi-Fi(L13) | 受信最大4.2Gbps/送信最大286Mbps | 一定期間内に大量のデータ通信があった場合は混雑する時間帯の通信速度を制限。プラスエリアモードで当月30GB超は送受信最大128kbps |
| GMOとくとくBB WiMAX(DOCK 5G 01) | 受信最大3.5Gbps/送信最大286Mbps | 同上 |
| ドコモ home 5G(HR02) | 5Gで受信最大4.2Gbps/送信最大218Mbps、4Gで受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbps | 「当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります」 |
| Starlink | ホーム100Mbps/上位は最大400Mbps超 | 「記載されている速度は実現可能な最高速度であり、保証されるものではありません。また、混雑時には速度が低下します」。上位の400Mbps超には「ダウンロード速度は99パーセンタイル」の注記 |
無線側の数値は電波が届く前提の上限で、5Gは一部エリアでの提供です。「データ無制限」と書かれていても、混雑時間帯の制限やプラスエリアモードの30GB上限といった条件が付いています。それでも、工事ができない・開通まで待てないという条件がある場合は無線が受け皿になります。GMOとくとくBB ホームWi-Fiは月額5,082円・解約違約金なしで、端末代33,264円は36ヶ月の利用で実質0円です。GMOとくとくBB ホームWi-FiとGMOとくとくBB WiMAXは、2026年10月1日ご利用分から月額に一律605円(税込)が加算されると公式に告知されています(改定後の具体的な金額は公式に明示がありません)。2026年8月21日から9月20日までの解約は契約解除料が無料になる措置も出ています。
とくとくBBホームWi-Fiを公式サイトで見る/評判を見てみる
次に読むなら、方式の区分を押さえる光回線の種類の整理、金額に置き換える料金の比較、住まい別に見るなら戸建ての光回線の比較の順が分かりやすい並びです。
よくある質問(Q&A)
Q. 実測値や平均速度は載せないのですか?
A. 載せていません。各社が公表しているのは技術規格上の最大値だけで、実測を示す公式データがないためです。数値を出すなら測定条件まで示す必要があり、当サイトはその根拠を持っていません。
Q. 10ギガにすれば速くなりますか?
A. 規格上の上限は上がりますが、10ギガ対応ルーターが別途必要で、提供エリアも限られます。フレッツ光(NTT西日本)は10ギガについて実効速度の最大値が規格値より十数%程度低下すると注記しています。金額との釣り合いは10ギガの料金比較をご覧ください。
Q. 工事なしで速さも欲しいのですが、どちらを選べばいいですか?
A. 規格値は無線のほうが大きく出ますが、制限の条件が明記されています。安定性を優先するなら光回線です。判断材料はホームルーターと光回線の比較にまとめています。
Q. 速度が同じなら、料金だけで選んでいいですか?
A. 規格値が横並びなら、その考え方でかまいません。総額の作り方は料金の比較記事で示しています。
Q. 回線の種類によって速度の出方は変わりますか?
A. 変わります。独自回線は自社設備で速度表記の数え方も違い、光コラボは大元の設備の区分に沿います。区分は光回線の種類の整理をご覧ください。
